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3月11日(水)古川正雄さん 全盲の人生を語る

2020年12月1日 更新

古川正雄さん

▲写真上、古川正雄さん

  3月11日(水)、老人福祉センター夢の湯で、音訳ボランティアサークル「おとわの会」主催による講演会が開催されました。

  講師には、理学療法士で生まれつき視覚に障がいを持たれている古川正雄さんをお招きし、「全盲の人生  ~その見えない目で見えるもの~」と題してご講演をいただきました。

  古川さんは、幼少期にはほとんど目が見えない状態となり、小学3年生から盲学校に通い、理学療法士の資格を取得するため、鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院に就職し、40年間勤務されました。現在は、社会福祉法人敬老園に勤めながら、趣味のマラソンや読書などをし、妻子やお孫さんと触れ合う生活をされています。

  その人生には、視覚に障がいを持つがゆえに、数々の困難があったと古川さんは言います。小学2年生まで通っていた通常学校で受けたいじめや、理学療法士の資格試験、生活をする上での問題など、さまざまなエピソードを話されました。しかし、就職してからは、「患者の皆さんから評判の良い理学療法士になること」「職場の皆さんから悪く思われないようにすること」「職場の皆さんができないことで、自分にできることは積極的にやること」を心がけて定年まで勤め、今は平凡ながらも感動のある生活ができているとのことです。古川さんは人生を振り返りながら、キーボードでの弾き語りも披露され、最後には「皆が小さな気配りや小さな行動を心がけて生活すれば、何かあたたかいものが生まれるのではないか」と訴え、講演を締め括られました。

 

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