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11月25日(日)さかきふれあい大学教養講座-親野智可等さん

2020年11月24日 更新

さかきふれあい大学01

▲親野智可等さん

  11月25日(日)、文化センター大会議室で、さかきふれあい大学教養講座が開かれました。

  講師には、教育評論家の親野智可等(おやのちから)さんをお迎えし、「楽しみながら子どもの人間力と学力を伸ばすには?」を演題にご講演をいただきました。

  親野さんは、公立小学校で23年間教師を務め、教育現場の最前線に立つ中で、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感し、教師としての経験、知識を少しでも子育てに役立ててもらいたいと、2003年10月からメールマガジン「親力で決まる子供の将来」の発行を開始しました。このメールマガジンは子育て中の親御さんから圧倒的な支持を得て、その登録者は4万5千人を超えています。

  講演では、普段の生活の中で子どもが親からどのくらい怒られているか、それが子どもにどのような影響を与えているのかを話され、注意するときは「否定的な言葉を使わず、単純語に留めて、共感することが大事」だとおっしゃっていました。
  親野さんによると、最新の児童心理学では、子どもは否定的な言葉で怒られると自尊感情や自己肯定感を持てなくなり、親への不信感と愛情不足感を持ち、親の愛情を確認するために、わざと親が心配するような行動をとるようになるそうです。さらに、それが人間不信や反社会的な行動をとることにもつながってしまうということだそうです。
  また、子どもは新しいことを吸収する力はあるが、苦手なことを克服する力はあまりなく、親は子どもを長い目で見て、子ども本人が「やる気スイッチ」を押すときがくるのを、自己肯定感を育てながら待つのが大事だそうです。もちろん放っておいていいわけではなく、子どもをサポートすること、子どもが安定した気持ちを保てるよう安らぎのある家庭にすることも親の役目だと話されました。

  親野さんは、実際にあったエピソードをもとに、このような子育てのヒントになる、すぐに実践できる具体的なアイデアを、ユーモアを交えながら話してくださり、会場に集まった約50名の聴講者の皆さんは楽しみながら聞き入っていました。

さかきふれあい大学02

 

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