6月25日(土)さかきふれあい大学教養講座 吉岡 忍さん講演会
▲吉岡 忍さん
6月25日(土)、文化センターで、さかきふれあい大学教養講座が開かれ、日航機墜落事故を題材にした「墜落の夏」で講談社ノンフィクション賞を受賞した佐久市出身の作家 吉岡 忍さんに、「3.11後を生きる──フィクションとノンフィクションのあいだ」を演題にご講演をいただきました。
吉岡さんは、東日本大震災後、三陸へ何度も足を運び、震災後の被災地の様子を目の当たりにしてきました。その取材の中で、被災された方は最初は自分の失った家族のことのみを話し続け、時間がたつにつれて他のことにも関心を持つようになること、原発事故がもたらした惨事の原因を理解するには、宇宙の起源から考える必要があることなどに気づかれたとのことです。また、東日本大震災後の目の前に広がる現実を、小説やノンフィクションなどの書物で伝えるには、広大な被災地、原発を含めた複雑な被害状況などがあり大変難しく、新しい世界を切り拓く必要があると話されました。