5月9日(木)坂城経営フォーラム 瀬口清之さん
▲瀬口清之さん
5月9日(木)、坂城テクノセンターで、さかきテクノセンター役員、ニューリーダー研究会会員、能力開発学院役員などを対象とした平成25年度第1回坂城経営フォーラムが開催されました。
講師には、山村町長と以前から懇意の仲で、キャノングローバル戦略研究所研究主幹の瀬口清之さんをお迎えし、「新たな側面を迎えた日中の経済関係について」を演題にご講演をいただきました。
現在の中国は、インフラ建設の増加、住宅投資の増大、雇用の増大に伴う賃金の上昇などにより景気がよくなっており、さらなる景気拡大の足枷となっている要因はあるものの、成長を続けているそうです。このように中所得国(発展途上国と先進国の間の国)となった中国ですが、今後先進国になるためにはまだまだ様々な課題があり、それらを解決していくことが習近平政権の使命だとおっしゃっておられました。
また、中国国民の所得が上がると日本企業の製品も売れやすくなるそうで、5年前に比べて飛躍的に拡大した中国市場は、販売面で日本企業にとっても追い風となっているそうです。このような状況の中で日本企業の中国ビジネスが成功する例、失敗する例を具体的に挙げられ、日本企業がどのようにするべきかを教えてくださいました。
そして、2012年10月に発表された「2013年:IMF世界経済見通し」では、日中韓3国のGDPの合計が、初めてアメリカのGDPを上回る見通しとなったそうです。瀬口さんは、「これから東アジアの時代が始まる。中国の発展は日本の発展、日本の発展は中国の発展になる」とおっしゃり講演を締めくくられました。